聖心会の創立者聖マグダレナ・ソフィア・バラは1779年12月に、フランス・ブルゴーニュ地方のジョアニーという村に生まれました。
当時のフランス社会は、フランス革命の影響で荒廃し、混乱していました。
そのような時代に生まれたマグダレナ・ソフィアは、司祭を志していた11歳年上の兄ルイのもとで、当時の神学校でおこなわれていたような厳しい教育を受け、高度な学問を身につけました。

しかし、マグダレナ・ソフィア自身は幼い頃イエズスのご像の前で祈って以来、聖心への思いを次第に深め、やがては祈りのうちに生涯を送りたいと、観想修道会であるカルメル会へ入会したいと望むようになっていったのです。
そのような折、兄ルイの知人であった司祭から女子教育のための修道会創立の話が持ちかけられました。
彼らは混乱した社会にあって、女子の教育が是非とも必要だと考えたのでした。

その要請に、マグダレナ・ソフィアは、勇気と神への信頼をもって応え、「この小さな会」とよんだ聖心会を創立したのです。
その時、マグダレナ・ソフィアはわずか20才でした。
「私の心の中には二つの愛の火が燃えています。一つは神への愛と、もう一つは生徒への愛です。」
マグダレナ・ソフィアにとって、イエズスの聖心とは、キリストの無限の愛の象徴でした。

そんなイエズスの聖心の愛を世界の果てに至るまで伝えたいという情熱にかられたマグダレナ・ソフィアは、23才の若さで総長に選ばれました。
それから85才で帰天するまでの63年間を、ひたすら聖霊の導きに従い、その呼びかけに勇気をもって応え続けました。
1865年にマグダレナ・ソフィアが帰天した時には、聖心女子学院はフランスを始め、ヨーロッパ、北米、南米など16カ国に122校が創立されていました。