3月のみこころの道
緑爽やかな、そして、命溢れる4月16日に2023年度第一回目「みこころの道」が始まりました。初回の第一バッターは聖心女子大学教授永田佳之先生でした。「地球温暖化」をテーマに、―地球規模課題の時代に求められる学習とは―という課題から内容が展開していきました。世界を見回す時、ミャンマーの軍事政権による内戦、ロシア・ウクライナの長期に渡る戦争、岸田首相を襲った事件・・・不確実性の時代に生きる私たちは予測できない「今」を生きています。
参加者からチャットで沢山の考えが寄せられました。この形式は参加者から好評でした。
例えば、「格差社会」、「高齢化社会」、「情報社会」、「スピード社会」、「少子社会」、「不確実性社会」などなど・・・・
ドンドン書かれたチャットに先生も感心されていました。
このような不安定な時代 "vulnerability" , " uncertainty ", "complexty", "ambiguity" に必要なのは、「どんな学習ですか」との質問に対しても参加者の考えがチャットで沢山寄せられました。
例えば、「批判的であること」、「好きなことを追求する」、「確かな価値観を求める」、「相手の言っていることを理解しようとする」等などの意見・・。
先生の一言は、「このような問と共に歩む学びとなることです。」と山葵のきいた言葉でした。
結論として、永田先生の核になる講話の要約は:【今までの教育は「より高い教育を受けること、豊かさを求めること」が優先されたため、沢山の問題を産みだしてきました。主流をなしていた"more education, less sustainability"という考え方から、すなわち、産業社会を支えてきた近代教育の限界から、地球環境の無限の力を大切にする教育に変わっていくことが求められている。】ということだったと思います。
沢山の質問を投げかけられ、考えるポイントを頂きました。まさに、パラダイムシフトを求められた楽しい学びの時でした。
文責:シスター菅野敦子