5月のみこころの道

2023年06月13日

美しい紫陽花の花が咲く季節、
 5月21日はみこころの道に
  違いを持った花の色、
   紫陽花のような若者たち13人が集合しました。

 今月の講師はシスター畠中千秋が福島原町から東京にいらして福島原発の現状を若者たちに語ってくださいました。パワーポイントを使いながらの3・11の津波・原発の問題は胸に迫るものがありました。シスター畠中が日頃現地で生活し、12年間人々に会い、人々の忍耐と苦しみ、国から放置された現実、家族の分断、住む場所をめぐっての分断・・・などの問題と付き合いながら、人々の生活に直面されたなまの話は、「福島を忘れてはいけない」という強い思いに駆り立てられました。

 いまだに帰還困難な地域として、南相馬市、浪江町、双葉町、富岡町などの地域の住民の家族の現状は私たちの想像を絶するものでした。微笑ましいニュースとして、シスター畠中が働いていらっしゃるカリタス南相馬教会に隣接する「さゆり幼稚園」の話をしてくださいました。その幼稚園には現在80人の園児がいるそうです。かつては数人でしたが、今では、南相馬市に帰還した人たちが増え、この人数になっているそうです。
 ある日、園児たちは聖心会修道院の庭先に畑を耕し、そこにさつま芋を植えたそうです。嬉しそうな園児たちが燥ぐ可愛い声は周囲の人たちに元気になる力を与えてくれたそうです。これこそ私たちにとって生きる力の原点のように思います。労働があり、笑いがあり、食がある人間の生きる原点がここにあります。シスター畠中は話の終わりに「いのちを大切に生きて欲しい!!」という切なる想いをこの小さな園児たちの「いのち」に希望を託し、すべての人々が頂いた命を大切に生きていける社会を望みながら講話を閉じられました。

文責:シスター菅野敦子     

画像:朝日新聞社
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