2025年1月のみこころの道
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2025年1月19日(日)14:00~17:00
講 師: シスター宇野三惠子
テーマ: 人生の選択~識別-「きくこと」と「こたえること」
美しい青空が若者たちの心を照らした「みこころの道」の集いでした。シスター宇野三恵子の講話に活性化され「聞く・聴く」力を得て、喜びの顔が仲間たちとの繋がりを創り出している雰囲気でした。「聞く・聴いてもらえる」喜びが若者たちを包んでいた様子でした。
〇聖書朗読
マタイによる福音書13章44-46節 「天の国」のたとえ
〇今まで歩んできた道のりの中での忘れられない出会い
参加者との分かち合い:恩師・友人・体験・本・キリスト教などとの出会いについて
シスターの出会い:弱さ(何かができなかったこと)の体験
振り返ったときに出会いはつながっている⇒人生は出会いの積み重ねである。
〇「旅する人間」(ガブリエル・マルセル著)の一節を読んで
・弱さにも輝きがある⇒キリストの十字架というイエス様の最も弱い姿がキリスト教にとって大切な姿であることにつながる
・自分が選択した人生となっていく
・「きく」ことで考える材料が増えていく⇒きく/きかないも選択の1つ
・旅のために必要なもの
①聞く・・・音が入ってくることを聞くこと。消極的
②聴く・・・余韻にまで耳を傾けること。積極的 ⇒きく立場の心構え(きき方)の違い ⇒「聞く(言葉通りに受け止める)」ことができないと「聴く」ことはできない。
〇「きく」ことから「こたえる」ことへ
・受け身(聞く)から能動(応える)へ
⇒人・環境・出来事など当たられている全てのものが呼びかけている。その働きかけにこたえること。
・宗教:religion・・・re+ligare「再び+結ぶ」(もともと神様と結ばれていた関わりを切ってしまっていたのを再び結ぶ)という意味
⇒人との関わり(仲間作り・自己形成)の中心が神様である⇒神様=愛
⇒「私が私であること」の問題(存在)を考えることが大切
〇「わたしの旅」
・呼びかけに耳を傾けて応える旅⇒祈りの旅
・無駄な出来事は1つもない⇒無駄にするかしないかは自分次第=「選択」
・1人ではない⇒共に歩んでいる方(神様、他者)がいる旅
〇識別とは
・真理と偽を分かつ⇒神のまなざしで人生を見ること
・祈りの大切さ⇒神様と親しい会話をするように祈る⇒内なる羅針盤を持ち、日々の静かな時間で考える時間を持つことで、自分を客観視(自己認識)できるように
〇「天の国」のたとえのコペルニクス的展開
今までの考え方:宝・真珠=神様、見つけた人=私たち
新しい考え方:宝・真珠=私たち、見つけた人=神様
分かち合い
・弱い自分も受け入れていくことが大切、ポジティブなだけがいいわけではない
・神様を親しい存在と思いながらお祈りしていきたい
・天の国の新しい考え方に神様の愛を感じた⇒視点を変えて見ることで新しい気づきを得ることができた
文責:杉木美穂