
2025年2月みこころの道
日時:2月16日 14:00~16:30
講師:シスター畠中千秋
今回の「みこころへの道」の講師は、シスター畠中千秋でした。シスター畠中は、東日本大震災後、福島県南相馬市にある「カリタス南相馬」に派遣されました。カトリック原町教会や、その隣にあるさゆり保育園でも活動をされ、地域の方々と深い交流を重ねてこられたお話をお聞きしました。また、シスター畠中が現地で撮影した写真も私たちと共有してくださいました。写真を見ながら、被災地では今もなお足を踏み入れることができない地域があり、原子力発電所の影響で農業、漁業、酪農を営む人々が大変な苦しみを抱えていることを知り、私たちは深く胸を痛めました。原発問題や平和のこと、そして遠く離れた地域に住む被災者の方々への思いを馳せつつ、私たちができることは何かを一人ひとりが考える貴重な機会をいただきました。
また、本日はスペシャルゲストとして、2人の学生さんとマグダレナソフィアセンターの高屋裕子さんがいらしてくださいました。1年生の学生さんは、入学前から被災地への関心が非常に強く、入学後には本学の制度を利用して南相馬のお祭りの運営に関わった経験を話してくださいました。現地で交流を深めた方々と良い関係を築き、長期的に関わっていきたいという思いを語ってくださいました。
3年生の学生さんからは、「こころ通信」の活動についてお話を伺いました(「こころ通信」とは、本学の学生が南相馬の方々にお手紙を送り、主に高齢者の単身世帯に配布している活動です)。現地の方々は、学生さんたちが書いたお手紙を楽しみにしているとのことです。
お二人の学生さんのお話を聞いた後、参加者からはさまざまな質問が飛び交い、聖心の学生たちが取り組んでいる活動について理解を深めることができました。 シスター畠中や学生さんたちが行っている被災地支援活動を聞き、東京にいる私たちができることは何かを考えさせられ、ひとりひとりが自分の役割について真剣に考える良い機会となりました。 文責:金城里奈
