世界中の聖心女子学院に必ず飾られている聖画があります。時の教皇のお言葉により「感ずべき御母(マーテル・アドミラビリス)」と呼ばれ、10月20日が祝日として制定されています。希望を表すあけぼのを背景に、ふと手仕事をやめて、心を神にささげる若き聖母マリアの姿があります。バスケットの上に伏せられた読みかけの本は学問への関心、手にする糸つむぎには労働の尊さが示されています。この「祈り、考え、働く」という基本的な人間の姿は創立者の教育理念を伝えています。